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玉田先生大行進。

中国語を解す読者の皆さまは、
このタイトルを読んで、「おっ。どーした?」とお感じになることと思う。
中国語を学んだことのない読者の皆さまには、
このエントリーの最後に分かりやすい解説を添えるので、
よくワケがわからずとも、このまま読み進んで欲しい。

先日も書いたが、おサルんはこのたび引っ越した。
引越し先は、市内でも名の知れた大規模マンションの一部屋で、
数年前から始まった第一期、第二期の分譲が終わった後の、
最も新しい第三期分譲部分を借りたものである。

間取り、使い勝手、収納の多さ、窓の方向など、
いずれも良く考えて設計されており、
さすがは数年間、多くの住民の方々のご愛顧を受けているマンションだと、下見の際にはおサルんも腕を組んでうなづいたものだった。

そしてそこへ引っ越してきたのが先週の土曜日。
部屋を片付けたのが翌日曜日。
新居からの初出勤が翌月曜日。
そしてその晩、
ウキウキ気分で帰宅したおサルんの目に飛び込んできたのは、
塗装が崩れ落ち、直径約50センチの円形状にセメントが剥き出しになった居間の天井と、床中に飛び散らばった石膏とセメントの山だった。

それを見たおサルんは、
状況を理解するのに多少の時間がかかりはしたものの、
とくに驚かず、「あ〜あ〜あ〜…」といった極めて静かな心持ちを保つことができた。

翌火曜日。
崩れ落ちてセメントが剥き出しになっている患部から、
水がポタポタと漏れ始めた。
すなわち、
天井の内側には何かの水道管が設置されていて、
そのどこかで水漏れが発生し、
その水を吸ったセメントと石膏が、
重さに耐え切れずに落っこちてきた、ということなのであった。

そういうことなら、と、おサルんは直ちにマンション管理会社へ電話をし、
事の顛末を正直に話して、
週末の朝イチバンで修理に来てもらうという約束を取り付けた。

水曜日が過ぎ、木曜日には再びセメントが落ちてきたので、
再びマンション管理会社へ電話をし、
週末の朝イチバンを1時間繰り上げて修理に来てくれるよう、
再度の確認を取った。

そしていよいよ土曜日。
この日は朝からおサルんもハリキリモードで着替え、
すっかり身支度を整えて、8時にはスタンバイオッケー、
タバコなど吸いながら、修理の方がやってきてくれるのを待っていた。

9時5分。
誰も来ないので、マンション管理会社へ電話。

********************************

サル:もしもし、●●棟□▲○×号室のおサルんですが。

管理(女):ハイ。どうしました?

サル:今週の月曜日に天井が崩れ、そこから水が漏れています。
    本日の修理を頼んでいるのですが、
    まだどなたもいらっしゃらないんですけど…。

管理:え?天井がどうしたんですか?

サル:崩れて水が漏ってるんです。

管理:(なにかにメモしながら)天井が、崩れて、水が、漏っている…。

サル:今日の9時には修理に来てくれるって聞いたのですが。

管理:それ、いつのことですか?

サル:(…カチン)火曜日には第一報を入れてますよ。

管理:あー…。それ、誰に第一報を入れたんですか?

サル:(玉田)あの、第一報はアナタ方管理会社へ直接入れたんですけど。

管理:あ、そうですか。それではすぐに修理スタッフをそちらへ向かわせますね。別着急♪(中国語。日本語では“慌てず落ち着いてください”の意味。)

サル:(玉田)ワタシは慌ててませんよ。
    慌てなければいけないのはそちらの方ではないですか?

********************************

…と、こんな感じで電話は切れた。

それから20分後、ドアをノックする音とともに表れたのは、
天井修理ではなく、
台所のガスメーターをチェックしにきた管理会社のスタッフ(男)だった。

彼はおサルんの家へ入るなり居間の天井を見つけ、
「どど、どうしたんですかコレは?」と質問。
おサルんは一部始終を説明した。
管理会社の彼はそれから携帯電話で何本か電話をかけ、
ひとしきり終わっておサルんに一言、
「修理スタッフには、この部屋の修理は午後だと伝わっていたようです。」

(以下、()内はサル心の声)
(玉田。
 ワタシは午後などとは一言も言っていない。
 朝イチに要修理、と伝えたのだ。しかも3度も。)

そんなこんなでしばらくすると、
彼が読んでくれた修理スタッフがおサルん宅に到着。
早速ドアを開けるとそこには、
小柄なおばさんが、水溶き石膏の入った小さなバケツを手にたたずんでいた。

(玉田。
 セメントまで崩れて水が漏れているといっただろう。
 石膏だけ持ってきてどうする。
 てゆーか梯子も持たずにどうやって天井の修理をするんだ。
 この身長じゃ、そもそもぜんぜん手が届かないじゃないの。)

その小柄なおばさんは、居間の天井を見るなりこう言った。
「あー、これは直せないね。水が漏ってるよ。
 まずは天井裏の水道管を調べて水漏れ箇所を直して、
 それから1週間待って、患部が乾いてから天井をやるんだね。」

(玉田。
 だから言っただろう。
 水漏れしてるからそこから見れるような準備をお願いしますって。
 天井の上から水が漏れてるんですからって。)

こうして、用無しとなった小柄なおばさんは帰っていき、
管理会社の彼は、「水道管修理のスタッフを呼んできます」
と言って、部屋を出て行った。

それから約30分後、
管理会社の彼は、大柄でいかにも屈強な中年オヤジを連れてやってきた。

(これだ!これです!ワタシが待っていたのはっ!
 こーゆー人をこそ、修理の人というのだ!
 おじさんお願い、助けて!この天井をなんとかして!)

水道管工事のおじさんは、居間の天井をしばし見つめ、
水漏れの部位を見定めて一言、

「おい。上の階を見にいくぞ。」

(そうよ!おじさん、よく言ってくれたっ!
 もうすぐにでも上の階へ乗り込んで見てみてください!
 そしてゴンゴン床を掘り起こして水漏れ原因を突き止めてくださいっ!)

…このようにして、管理会社スタッフの彼と水道管工事のおじさんは、
二人連れ立っていそいそと階上へ歩いていった。

その日おサルんは、部屋の掃除などで一日明け暮れたが、
夜、疲れてベッドに入って眠りにつくまで、
上の階の床を掘り起こすような大きな物音は、
なにひとつ聞こえてこなかった。

居間の水は、今朝もまだ、少しずつ漏れつづけている。

玉田。


※中国語を学んだことのない読者の皆さんへ。

英語でも中国語でも、
「ちきしょー」「このやろー」といったような意味合いの言葉があります。
英語では皆さんよくご存知の、「マザー・●ッカー」。
中国語ではこれを「他媽的」と書き、
意味合いは同じく「マザー・●ッカー」で、
発音は、「た・まーだ」となります。
そこへ勝手に日本の漢字をあてれば「玉田」となり、
以前そういう苗字の男性が中国出張の際、
自己紹介をしただけで皆に“押し殺し爆笑”されてしまった、
という哀しい実話を聞いたことがあります。


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今週末が勝負

ふんとに、今週末で決着を!加油!
台湾人の知人にアドバイス戴きました、
「相手の名前を聞くべし!」とのこと。
責任逃れを防ぐためにその都度相手の名前を聞き、
「あ・ん・た」がやるんだぞ、と、
プレッシャーをかけるのが成功率高いようです。

もーさん:励ましの言葉、ありがとう!!!
相手の名前を聞き、
部屋まで来させて、
写真まで撮らせて、
マンションの水道管を担当した会社にまで連絡をさせたのが先週。
一昨日、管理会社のその彼はおサルんの部屋に来て言いました:
「水道管の会社、今日来ようとしていたのですが、交通事故のため来られなくなりました。」

交通事故。玉〜田、誰が信じるかそんなもの。

おサルんが管理会社の彼にかけた電話の回数は、もう数え切れません。
現在、大家さんも江西省から電話攻勢をかけてくれています。
明日、休みを取って殴りこみをかけに行く予定です。

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