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優れた自己制御力。

ここ何年も風邪を引いておらず、
常に快適に、ゴキゲンで過ごしている。

いつもゴキゲンで、周囲の様子をじっと伺っていると、
どうやら女性よりも男性の方が風邪を引きやすいようだ。

周囲にいる殿方たちは、
帽子をかぶり、ダウンジャケットを着て出勤し、
オフィスには加湿器をかけて、常にノド飴をなめ、
「家に帰ればまずはイソジンでうがいだ」と言っている。
しかし、それでも風邪を引いているのだ。
ついこの間、鼻をグズグズさせていて、
こんなこと言ったって治りゃーしないと思いながらも
「つらそうですね、お薬持ってますか」
などという優しい社交辞令を言ってあげ、
数日後にようやく治ったと思ったら、
一週間もしないうちに今度はノドが痛いなどと言っている。

そこへくるとおサルんは、
つい先週まで厚手のセーターに袖は通さなかったし、
家にもオフィスにも加湿器など置いていないし、
ノド飴は通訳のジャマになるので極力なめず、
イソジンなんかでうがいをするより先に毎晩直接ビールでノドを洗っている。
パジャマはもちろん半そでTシャツで、
また当然のことながら、
数年前に日本で買って家に常備してある風邪ぐすりは、
昨年ですでに期限が切れている。

こういった大雑把な生活を続けて何年も頑丈かつ元気でいるというのに、
そんなおサルんは、最近逆に周囲から心配されているのである。

なぜ、おサルんは風邪を引かないのか、
たまには熱ぐらい出した方が体のためにはむしろいいのだ、
ゲリだって時にはした方が腸内清浄になる、
たまには体を壊してみろ、
小出しにしないと今に大病するかもしれないぞ、
…と、こんな具合である。

最初のうちは「へっへっへ、元気がイチバンですゼ」と笑っていたが、
上述の最後の一言を聞いてから、
気の小さいおサルんは、少しばかり怖くなってしまった。

そこで、少し気を緩めてみることにした。

なんだかとっても疲れた気分、なんだか少しダルい気分、
ちょっとなんか病気かも、
という方向へ自分を誘導してみたのである。
そうしたら、どうなったかというと、
ちょうど仕事が大忙しだったことも手伝って、
なんだかホントに熱っぽくなってきたのである。

病は気から、とは良く言ったものだ。
鼻水や咳などはまったく出ないが、本当に体が熱い。
熱すぎて、パジャマを長ズボンから半ズボンに替えたほどだ。
すっかり真夏姿である。(←ばか。)

そうして数日がすぎ、熱っぽい日が続いたと思ったら、
今度は友人たちとの大切な食事の約束の日が近づいてきた。
これはまずい。

いつまでも微熱で潤んだ色っぽい目をしている場合じゃない。
(↑誰にも一言もそんなことは言われていない。)
約束の日に行けなくなっては一大事だ。
そこで、おサルんは再び気分を切り替えた。

熱なんか全然平気だし、てゆーか全然熱なんて出てないし、
疲れてもいないし、元気いっぱいだ、
という方向へ、自分を誘導したのである。
するとどうなったかと言えば、
なんと、本当に元気になってしまったではないか!

むー。恐るべし、自分。

果たしておサルんは先日、
とってもゴキゲンで元気よく、
おいしいワインと生牡蠣とチーズとドライフルーツとチョコレートを、
お腹いっぱい楽しく食べることができたのであった。

ナイス・セルフ・コントロール♪
(↑そんなところで喜んでないで他でもっと有意義に発揮しろ。)

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