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殺生。

新年、見事に明けました。
おめでとうございます。

さて、
賢い読者の皆さんは、
“殺生”をして、「そんな殺生な〜!」
という気持ちになったことがありますか?

おサルんは、ありますよ。

しかもここ半月の間に、2度もありました。


一度目は、昨年の年末でした。
北京の、とある日式レストランで忘年会があり、
おサルんたちは豪勢に「鯛の尾頭付き活き造り船盛り」を注文しました。
テーブルに運ばれたのは、まったくもって立派な、
大きな大きな鯛の活き造りでした。

大きな頭と尾っぽが、ブルルっ、ブルルっ、と震えています。
「わ〜〜〜♪ホントに生きてるよっ!」と興奮したいところですが、
我々日本人は、こほーーーーんな光景は何度も見たことがあるので、
ちっとも珍しくなんかありません。
昔なんか、まだユラユラと動く大きな伊勢エビの活き造りに、
タバコをくわえさせたことだってあるくらいです。

この日も我々は、まだついさっきさばかれたばかりの鯛を、
慣れた感じでためらうことなくパカパカとクチに運んだのでした。
そうこうするうちに鯛は、先ほどよりやや弱ってきたらしく、
ブルっ…ブルっ…と小さく震えるだけになってきました。
と、そのときです。
おサルんのお友達が叫びました。


「タっ、タイが泣いているっ!!!」


…果たして、鯛は本当に泣いていたのでした。
ピクっ、ピクっという弱弱しい震えとともに、
あのまんまるい、大きくて透明な瞳から、
確かに水分が少しずつ、ツター、ツター、と流れていたのでした。

これまで何度も活きた魚を成敗、
じゃなくて、さばいたものを食べてきていますが、
いざ食べん!というときに、目の前で泣かれたのは初めてです。

まさに「そんな殺生な〜!」という気持ちでした。


二度目は今年。
正月三が日、おサルんは鼻水地獄で、
テュッシュをこより状にして鼻に詰めて過ごしていました。
このため栄養も不足気味だったため、
正月明けに早速、今話題の「鶏ナベ」を食べに行きました。

この「鶏ナベ」は、そのスープのおいしさと、
おいしい地鶏が食べられることで、昨年から市内でも大人気です。

まず席につくと、
お鍋いっぱいの白濁色のきれいなスープが運ばれます。
ナベをつつく前に、先ずはそのおいしいスープを味わうわけです。
1杯目は、そのまま何も入れずに。
2杯目は、きざんだ香菜(パクチー)を散らして。
3杯目は、胡椒をパラリと振って。

おサルん的には3杯目がグー♪
サッパリしていて実に「滋味」です。

そしていよいよ地鶏が登場します。
このお店では、全身皮の剥かれた肌色のナマ鶏が、
頭部は目鼻嘴がハッキリ認識でき、
足は指の皺までハッキリと認識できる状態で、
腹から裂かれた開きの姿勢で出てきます。
含まれていないのは内臓だけです。

この、新鮮極まりない鶏肉を、
先ほどのおいしい鶏スープにぶち込み、
クツクツと煮て、ゴマダレで頂きます。
もちろん、キノコやお豆腐、春菊なども一緒に頼めます。

最後の締めは手打ち麺♪
最初から最後までとてもおいしく、
滋養強壮にも有効な素晴らしいトリ鍋でした。

しかし、その鍋を食べてから2日後、
おサルんの元にこんなニュースが飛び込んできました。


「北京市朝陽区にて鳥インフルエンザ患者1名の死亡を確認」


鳥インフルエンザは、
人から人への感染はまだ確認されておらず、
死んだ鳥から人への感染が主なルートとされています。

…あ、あのナベ屋には、たたたたたぶん、
無数の「死んだ鶏」がいたいたいたいたいたと思います。


…んな殺生なーーー!!!!!


風邪が変なぶり返し方をしないよう、祈るばかりです。

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